トラックの環境対策
かつては大型トラックといえば黒煙を撒き散らすというイメージが有りました。
1999年8月に石原慎太郎 東京都知事が就任後の会見で、透明のペットボトルに入った黒い粉を床にばら撒き、「この喘息を引き起こす原因とされているディーゼル車の黒煙が東京都だけで1日に12万本も排出され続けている」と訴え、「ディーゼル車NO作戦」がスタート。そして2003年10月に東京・埼玉・千葉・神奈川の各都県で環境規制が施行され、これに適合しないすべてのディーゼル自動車が対象地域を運行できなくなりました。
これらのことをきっかけに各トラックメーカーの環境対策が強化。
たとえば高野口運送が新車として導入した日野プロティアなど、国内でメーカーが生産する大型車に関しては、2010年までにすべてのメーカーが、有害物質であるNOxを除去する尿素SCRと、NOxなど物質を吸着させるディーゼル微粒子補修フィルタ(DPF, DPR)を併用して、有害物質の排出を抑えています。
また、高野口運送では、ドライバーに対し、運転で燃費を低減するよう指導。このことにより更に排出ガスを減らしています。