【物流業界ニュース：「空飛ぶトラック」試験飛行に成功 ヤマトHD】
【物流業界ニュース：「空飛ぶトラック」試験飛行に成功 ヤマトHD】
2019/8/27 10:19 日本経済新聞
ヤマトホールディングス（HD）は26日午前（日本時間27日未明）、米ヘリコプター製造大手のベル・ヘリコプターと共同開発中の無人輸送機の試験飛行を米フォートワースで実施した。「空飛ぶトラック」と位置づける試作機で、4分半の飛行を2度繰り返した。時速は約150キロメートルだった。ヤマトは2025年までに輸送サービスに組み込む方針。今後は荷物を積んで実験し導入場所を選ぶ。
両社は18年10月から共同開発を始めた。軍用機なども製造するベル社が機体を製造、ヤマトは荷物を積む容器を開発している。中長距離の貨物輸送を想定しており、今回の試験飛行では約30キログラムの荷物を積める全長約2.7メートルの機体を使った。
輸送機は電動垂直離着陸型機（eVTOL）と呼ばれ、一定の高度まで垂直に上昇後、機体の姿勢を水平方向に変えてスピードを出して飛行する。ドローンと小型飛行機の中間のサイズに当たり、ヤマトは機体に合わせて100キログラム超の大容量の荷物を運べる容器も開発している。
物流業界ではトラック運転手の高齢化により、人手不足がさらに深刻になるとみられている。輸送手段をトラックから船や鉄道に切り替える動きが広がり、宅配サービスでドローンの導入を目指す動きも活発になっている。ヤマトは安全確保や運航管理に関する法整備をにらみながら、次世代の輸送手段の開発を急ぐ。
出典は「日本経済新聞」Webから
⇒ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49034430X20C19A8EAF000/